宮城県から天然乾燥材を探して
坂西です。
知り合いの製材所の方の紹介ではありますが、
東北の宮城県から、若いご夫婦が車で10時間かけて、弊社製材所に来られました。
ネットで調べて、天然乾燥の柱を求めて来られたのです!
今の時代は人工乾燥材がほとんどです。おおげさかもしれませんが、日本中探しても天然乾燥材は希少な存在です。
人工乾燥材は、乾燥機に1~2週間入れたあと水分が抜け、モルダー(表面を平滑に整える機械)をかけて1ヶ月もあれば製品になります。しかし水には弱く、建物の外部の材料には向きません。その上、木の性質は弱くなり、木の良さを弱めていきます。しかしながら、天然乾燥材は何年もの間外気にさらして乾燥させた後、木のひねりや歪みを削って真っ直ぐな木につくり変えます。素晴らしい木の性分も、強度も損なう事なく、立派な柱になります。
ご夫婦はそんな天然乾燥材で家を建てたくて、こちらまで探しに来られたのです。
昔から木は年輪の数だけもつ、と言われますが、まさに天然乾燥材だからこそだと思います。
ご夫婦の想いをもって商談がまとまり、185本の柱が宮城県にお嫁に行くことになりました。